農林水産大臣賞最優秀賞受賞でもご紹介いたしました『有限会社井手製茶工場』さまの包装紙デザイン。

通常包装用と弔事用の2タイプ。井手製茶の歴史に伴うよう、繊維質の高い紙質を提案。高級感と老舗感が増しました。

緑の色も、誰もがお茶に対して潜在的にもつ「記憶色」とリンクできるよう、様々な色見本を検証。インクの乗りといい、八女市地場の印刷会社さんのおかげで非常にいいものが上がりました。地元の農家や農産物を地元の業者の技術で世に送り出す。WinWinの関係は地方創生の足がかりにもなり、これから先もっともっと望まれることだと思います。

弔事用のグレーも紙質と光の加減が相成ってシルバーにも見え、「まるで高級和菓子店のようです!弔事以外にも使いたいくらいです!」と大変喜んでいただきました。

ブランド再構築は、一枚の包装紙を見直すことからでも始めることができると思います。

今年も新茶収穫の季節になってきました。
情報が錯綜し、世知辛い話題ばかりですが、今こそゆっくり腰を下ろして一服する時間が必要なのかもしれません。

ArtDirector:Keisuke Ienaga
Designer:Keisuke Ienaga