福岡市中央区高砂にございます、肉割烹『膾炙(かいしゃ)』さま。
焼肉でも鉄板焼でもない、和を軸としたコース仕立ての牛肉を堪能できる、15周年を迎えた名店。熟成しはじめた膾炙さまの佇まいにふさわしいロゴマーク。力強さの中にもしっとりとした品格をカタチにできないかと検証しました。

最高の火入れの時間はお肉の部位・状態によってそれぞれ違うこと。接客しながらも常にその時間を見極め、お客さまのお好みの焼き加減と掛け合わせ、最高級の和牛を余すことなく最高のタイミングでお出しする。「ここが料理人の技術の結晶、私の腕の見せどころなんですよ。笑」にこやかに話される伊藤さんの言葉とメモに書かれた図に膾炙の全てが集約されていると確信。

手描きの断面図を数日間検証、膾炙のシンボルマークを制作。

細かなフォルムには、・旨味がギュッと凝縮され、肉汁があふれ出る瞬間・縁起の良い末広がりの図、店名の元となったことわざ『人口膾炙【美味しさを広げる】』・料理好きだったお母様から受け継いだ味への探究心そして、伊藤の「I」を込めました。

ロゴタイプには半世紀前の書道字典をベースに親族の書家に依頼。

世界に二つと無い膾炙ロゴマークの完成です。

ArtDirector:Keisuke Ienaga
Designer:Keisuke Ienaga